空間をエレガントで端正な雰囲気にしてくれるモールディング。
どうやってつけるの?のお話です。
モールディングの材料は国産のもので約3.6m、輸入のものは2mくらいのものが多く、材質は木製、ウレタン製など様々です。
それらを接着剤と【ピンタッカー】と呼ばれる、機械で打ち込む細い隠し釘で留めていきます。 コーナーは45度にカットして突き付けにします。そして塗装で仕上げるというのが一般的です。
上の写真は下がり天井と靴箱との細い隙間に施された廻縁です。(さぞ面倒な箇所だったでしょうに、美しくつけてくださった大工さんに感謝!) こちらはあらかじめ下塗りした材を打ち付けて、仕上げの塗装前の状態で、所々クギの頭が見えていますね。
先ほども申しましたように、モールディングの材の長さは3.6m程度の為、場所によって継がなければいけない箇所も出てきます。
そんな時は、塗装で仕上げた時に継ぎ目が目立たないように、継ぎ目にヤスリをかけたり、段差が大きい場合はこうして職人さんがノミで丁寧に形を整えてくださいます。
この小さな、でもとても大切なひと手間により、次の工程で入る塗装屋さんの仕事のしやすさも、当然仕上がりの美しさも全く違ってきます。
この様に、手間のかかるモールディング装飾は基本編にも書きました通り、当然コストもかかりますが、空間に及ぼす効果は絶大だと思っています。モダンな家具がお好きでも、空間のグレードアップの為には、大きめの廻縁は是非取り入れていただきたいエレメントです。