マンションの大きな梁。意外と消せます。

9年前の2015年に私の自宅をスケルトンリノベーションした際、以前から ”こうしたらいいんじゃないだろうか?” と温めていたアイディアを実際に試してみたところ、とても上手くいった『ミラー貼り』 。 梁の側面に鏡を貼るのです。

我が家ではリビング、キッチン、寝室と3箇所の梁に施工していますが、天井と壁の景色が繋がることで、とても自然な形で、見事に梁の存在感を消してくれます。いらっしゃる方々(特に建築・インテリア業界の知人友人)からも「何これ全然気づかなかった!」「すごくいい。」とよく驚かれ、とても好評です。

照明も映り込むと光が広がりきれいで、明るく感じます。

 

勿論、物質的には梁を消し去ることはできませんが、見た目上(圧迫感も含め)気にならない、もしくは気付かない程度まで存在感を薄めることができます。

以来、お客様のマンションのリノベーションでも目立つ梁がある場合はこの手法を取り入れています。

 

我が家のように廻縁を使用する場合、厳密にはミラーガラスの厚み分ラインが出てしまうのと、ミラーに突き付ける廻縁の小口(切り口)がほんの少し映りますが、高い所なのでよく見えませんしほとんど気になりません。計画する側としては施工時に大工さん、鏡屋さん、塗装屋さん、クロス屋さんと職人さんの工程が少々入り組みますので注意が必要。
また当然その分コストもかかりますが、それでもかける価値の十二分に大きい魔法です。

一点注意すべきは、梁の下面にはミラーを貼らないこと。床や家具などが映ってしまい、景色がやかましくなります。天井と同じ素材にすることをオススメします。

下の写真はキッチンエリアの梁。ミラーを貼って、下面に棚板を付けることで浮遊感のあるちょっと面白い造りとなりました。

ミラーマジック、特に効果を感じられるのは
*天井高がそれ程高くないお部屋
*お部屋の真ん中など目立つ位置に梁がある
といった場合です。

まさに我が家だわ!という方、是非取り入れてみてください♪