悲しみが大きすぎて、ずっと書けないでいましたが、昨年のクリスマス直前、大学時代からの大切な友人を亡くしました。

大好きなドイツで、病気が発覚するタイミングで出会い「僕が君を支える。」と言ってくれた素晴らしい旦那様と共に、非常に珍しい肉腫と戦い続けた11年間。異国の地で、数えきれないおびただしい回数の手術を受け続けながら、本当に頑張り続けました。

学生時代も、卒業してからも一緒に色々な国を旅しました。
海外に出たいけど、、、と踏ん切りが付かないでいた彼女の背中を押したのは、一足早く海外に出てその素晴らしさを実感していた私でした。
自分が一番大変なのに、いつも「久美ちゃん応援してるよ。」と励ましてくれました。
私はキリスト教徒ではありませんが、海外に行く先々で訪れる教会では必ずキャンドルを灯して彼女の回復を祈っていました。日本の神社仏閣では勿論のこと。
次の手術から回復して出歩けるようになったら、パリに現地集合して数日間楽しもうね!と話していました。
「ホントにありがたい。」が口癖で、毎年クリスマスには家族で撮った写真と共に小さな字でびっちりと近況が書かれ、最後が『心より』という言葉で締めくくられた手紙をくれました。
鈴の鳴るようなかわいい声でキャラキャラ笑う彼女が大好きでした。

亡くなってすぐ、彼女が望んだ通りご主人とお母様がドイツから日本に連れて帰り、地元の岐阜で家族に囲まれて荼毘に付されてから約一年。
タイミングが難しく、なかなか伺えずにいましたがようやくおまいりすることができました。ご両親と妹さんと沢山お話しをして、故人を忍びました。彼女のご実家への訪問が私にとって、この冬休みの一番の目的でもありました。

帰りの新幹線の窓からは、優しく美しい夕陽がずっと後ろからついてきて、まるで彼女が「久美ちゃん、今日はありがとうね。」と言いながらお見送りしてくれているようでした。

 

彼女の分まで、なんておこがましいことは決して言いません。
彼女がいつも応援してくれているから、毎日をしっかりと大切に生きようと思います。

 

今回はプライベートなお話にお付き合いありがとうございました。