1月のパリ、と言えばインテリア・ホームウエアの見本市 メゾン エ オブジェ です。

メゾン エ オブジェとは、大手有名ブランドから新進気鋭の作家さんまで大小様々なブランドの、家具、照明器具、アート、インテリアアクセサリー、ファブリック類、キッチン用品、テーブルウエア、フレグランス、ホームウエア、キッズ用品まで膨大な数の商品が出展される見本市で、年に2回1月と9月に開催されます。
今回は2870ものブランド(ブース)が出展、5日間の開催中の来場者は85,000人を超えました。

ここはどちらかと言えば、小売りの会社が商品を仕入れに行く場ですが、私は

・毎年のトレンドの流れが分かりやすいのでウォッチング
・自分のプロジェクトに使えるアイテムや新たなマテリアルを探す
・取引先にご挨拶
・ディスプレイの勉強  etc.

にと、昨年のみ仕事のスケジュール上急遽行けなくなってしまったのですが、2012年から毎年通っています。

会場は、シャルルドゴール空港にほど近いノール・ヴィルパント。
8つのホールからなる展示場は東京ビッグサイトの約3倍の面積の為、とにかく歩きます‼

東京ビッグサイトの3倍の面積に3000弱のブース、、、当然のことながら一日で見終えるのはとても無理です。 私の場合は、フレグランスやキッチン、キッズといった通常業務とはあまり関係のないエリアは特定のブランド以外はスキップします。

やはり時間をかけて見て回りたいのは家具、照明器具、インテリアアクセサリー、アートといった実際のプロジェクトに密接に関係してくるものです。

いつかプロジェクトの中で使えたらいいなぁと思う、新たなマテリアルとの出会いという点で、今回私の琴線に触れたのが、こちらの一つ一つ女性アーティストの手で作り出される美しい磁器製のお花のウォールアートと、

金属の細い糸で編まれた織物。 繊細で、何とも言えない色気のある素材でうっとり。
スクリーンにしたり、カーテンのように吊るしたり色々な使い方が出来るそうです。(写真はThanksメールからお借りしました)

また、今年のトレンドという点で私の受けた印象は “Primitive” (原始的な、素朴な、未開の、の意)。
インディゴ染めにステッチ(まるで日本の刺し子の様)といったファブリック製品や、少し前までトロピカルの植物だけだった柄に動物がプラスされていたり、アフリカを思わせるアクセサリー類や、ストロー編みのシェードの照明器具などが多くみられました。
そしてこういった「原点回帰」的なデザインの背景には「サスティナビリティ」(ecoを念頭に持続可能な、の意)という大きなテーマがあるように思います。

こちらもある意味プリミティヴ⁈ スコットランドの家具ブランドですが、春になると自然と抜け落ちた雄鹿の角を拾い集めて作られたシリーズ。 照明器具のランプシェードには鳥の羽が綺麗に並んでいます。 ワイルドさとエレガンスを併せ持っておりとても素敵です。

またこうして海外の様子もこのブログでご紹介して参りたいと思います。