突然ですが、私の父は手先がスーパー器用な多趣味人です。
幼少期の一番古い古い記憶は、一人黙々と牡丹の木版画を彫っていた後姿。その次はパンを焼いてくれました。発酵機を自分で作っていましたね。(母曰く、パンの前には ”シュークリーム期” というのもあったそうで、一言でいうなら”うんざり”だったそうです・笑) 書道は師範代。その次は大きなラジコン飛行機製作、後半は自ら設計、製作して飛ばしに行っていました。五十肩になるまではテニスに勤しんでいた時期もありました。50代になってから若い頃乗っていたバイクを復活、ヨーロッパにツーリングツアーに行ったりも。バイクは70代の今も乗っていますが、10年前程前からは資格を取って『おもちゃドクター』になり、毎週土曜日には地元の子どもセンターでボランティアをしています。凝り性なのでハイテクおもちゃも直せるようマイクロチップ?半導体?も地元の大学に教えを請いに行ったりして簡単なプログラミングもできる程度に。ヤフオクを駆使してマニアックなパーツも入手しながら今や大体のおもちゃは直せるとのこと。(帰省すると、謎の手作りおもちゃをプレゼントされて苦笑い、なんてことも時々・笑)
さて、不織布のマスクで頬に湿疹ができて困り始めた頃、父の最新の手作業がマスク作りだと母から写真が送られてきたので、私のも作って!とレースのハンカチを送りましたら、かなりの完成度マスクが送られてきてビックリしました☆ そこで手前味噌ですが紹介させてください。
ポイントその1:ノーズワイヤー入り
市販の不織布マスクのようにちゃんとワイヤー入りで密着性を実現。
因みに内側は二枚重ねのさらしです。
ポイントその2:手作り金具でゴムの長さ調整が可能
「そんなのはすぐできるよ。」という極小バックルでゴムの長さ調整が出来ます。 実はゴムの端はボンドでほつれ止め加工もされているのですが、唯一残念なのはグレーのボンドが使われていること(笑)。 白か透明のボンドを使っていたら200点満点でした。
ポイントその3:タック&折り返しのデザイン
タックがあるので密着しすぎない。刺繍ハンカチのエッジを活かした、折り返しのディーテイルには娘ながら感心しました。
この後、夏仕様の内側のさらし一重バージョンも作って貰い、父のお陰で肌荒れすることもなくなり快適なマスク生活を送っております。(今後は日焼けも心配ですね!)
しかし何より、以前のようにマスクをせずに生活できる”普通”が一日も早く戻ってきてくれることを願うばかりです。